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July 2009の記事

サムの経済情報その3「マイケル・ジャクソンさんのラスベガス不動産」

2009.07.30

Hello! ラスベガスのサムです。

“King of Pop” (キング・オブ・ポップ)、6月26日に多くの人から愛された「ポップの王様」マイケル・ジャクソンさんが50歳という若さで亡くなられました。ラスベガス大通では追悼のイベントが行われ、ファンがマイケルさんの歌を歌い別れを惜しみました。今でもラスベガスではスーパースターのニュースでもちきりです。

1974年に当時15歳の頃のマイケルさんは「ジャクソン5」の一員として、世界のエンタテイメント・シティーであるラスベガスの有数のホテル・カジノであるMGMグランド(現在のBally’s)で公演していた時がある。幼少時から数多くのヒット曲を放ち、その後、独特なダンスとミュージックでポップ史上最も成功したエンタテイナーとなった。
 最近ではパームス・カジノ・リゾートでレコーディングをしたりラスベガスでの活動が多くなっていた、ウィン・ホテルやヒルトン・ホテルでショーを開催するのでは! ラスベガスで世紀の復活を計画しているのでは!といウワサもあった、結局、ロンドンでの公演が先になってしまった。
 マイケルさんは2003年、幼児虐待容疑に問われて以来、事件の現場となった遊園地を併設したようなカリフォルニアの「Neverland」(ネバーランド)と呼ばれる超豪邸を離れてラスベガスに滞在する機会が増えていた。多くの人は知らなかったが最近はラスベガスの住人となっていたのだ。

プレミアムアウトレット
ラスベガスに遊びや仕事で来られた方のなかにはプリミアム・アウトレットでショッピングを楽しんだ方も多いのではないでしょうか?、マイケルさんは、そのアウトレットから西に車で7−8分行ったところの Palomino Lane(パラミノ通り)にある豪邸に、2008年の夏8月から数ヶ月滞在し、その後、今年の5月にロスアンゼルスからラスベガスに移り住んできていた。昨年、ベガスのメディアが報道したのをいきなり思い出したので現場に直行!当時、何か庭に大きなロボットを造るとか言っていたんだよな...到着、スパニッシュ風のおもちゃのような建物、マイケルさんの趣向に合ったのだろう。門や塀の周りにはファンからのメッセージや花束、縫いぐるみが置かれていた。訪問して来るファンの方も後を絶たないようだ。


マイケル
更にそこから西に10分ほど車で走ると、2007年にマイケルさんが子供と一緒に六ヶ月住んだマンションがある。マイケルさんが借家していた豪邸のあるMonte Cristo(モンテクリスト)通りはウン億円というマンションが簡素に立ち並ぶ静かな一画だ。ラスベガ通りの中心にも15−20分ほどで行ける、カジノのエグゼクティブ(重役)、プロスポーツの選手、セレブなどがご近所。ゲストや子供、おばあちゃん用の寝室が6室あり敷地の大きさは1530平方メートル、甲子園のグランド面積(13,000平方メートル)の約1/10、日本の下手なマンションの一個分くらいの広さがありますかねー。 なかは見えないけど、裏庭にはプールやリラックス用のスパ(日本の野外風呂みたいなもの)があります。お値段は$3.75ミリオンドル(3億7千500万円)($1ドル100円換算) 

 ラスベガスの不動産専門家の間ではラスベガスの不動産価格も底をついたという観方が浮上してきている。ラスベガスの中古物件の平均価格は$12万5千ドル(約1250万円)5月に比べると$5000ドル安(50万円安)、1年前とでは$93、000ドル(約930万円)安くなっている。6月の中古物件販売件数は4,663軒、昨年と比べると67.4%増である。このうち銀行差押物件が2,855軒あり50%以上を占めている。不良物件の処理が進み、住宅市場が安定しつつあるのか?また、米国の新築住宅販売件数も8年ぶりに高い伸びを示している。6月の新築一戸建て住宅販売は前月比11%増と、2001年12月以来の最大の伸びを記録。サブプライムローンの問題に端を発し、米国の大きく値下がった物件に不動産投資された方には朗報、大きなチャンスの到来か? しかし、ラスベガスは未曾有のバブル脱却期、まだまだ、「お買い得」の時期かもわかりませんね? 米国不動産投資の大きな魅力であるキャピタルゲイン、戦略的な投資については日本語で相談できる専門家もラスベガスに在住しています。「マイケル・ジャクソンゆかりの地散策ツアー」や「不動産投資ツアー」などは、ラスベガスに詳しいプロ「ラスベガスの達人」に相談!


マイケルさんは2005年から18ヵ月間 自らの意思でデュバイ、アイルランドで亡命生活を送た。帰国した後、2006年の12月6日からこのモンテクリスト通りの豪邸を賃貸した。賃貸料として一億円を前払いで支払ったと聞く。


マダムタッソー
ベネチアン・ホテル・カジノに有名人のロウ人形を展示している「マダム・タッソー・ロウ人形館」がある。 今回、人形館のマネージャーの計らいで、マイケルさんのロウ人形をファンのために入口前に展示した。ファンが集まっていると聞いたので「早速」行ってみたのだが、すでに時遅し、人形は館内に戻されていた。フリモント通り・エクスペリエンスでも、ビバビジョン(大電光掲示板)でマイケルさんの追悼ショーが行われたらしい。もう、遅いだろうな、見に行っても。


 マイケルさんの最後のレコーディング場所となったパームス・リゾート・カジノ。ハリウッドのスター、セレブの出入りの多いカジノとして有名。29日にホテル内のイベント会場パール・シアターでマイケルさん追悼チャリティーが開催された。売上はラスベガスの学校に音楽教育のために全額寄付された。



ラスベガス・オヤジにとってはマイケルさんと同じくらいなじみの深いアイドルスター、元チャーリーズ・エンジェルの3人娘の一人、女優ファラ・フォーセットさんもマイケルさんと同じ日6月25日に帰らぬ人に...ご冥福をお祈り致します。



Category: 仕事
Posted by: transgrp
AM 11:13

サムの経済情報その2「ラスベガスの質屋と経済予測」

2009.07.23

Hello! ラスベガスのサムです。

 このところレジャーでアメリカに来る人も減ったけど、仕事で出張してくる「ジャパニーズ・ビジネスマン」も減っているようです、景気のせいかな? 


 日本から出張して来るビジネスマン最近の挨拶は「ラスベガス景気はどう?」が定番。
 「ボチボチでんな」
 そんな!大阪じゃないんだぞ。
 「ラスベガスに遊びに来るお客さんの数も20%くらい減ってるし、住宅ローンの支払いができなくて抵当流れになった物件が溢れて不動産市場も大変らしいよ」なんて、まともに説明しています。


 米国のThe Index of leading indicators(景気先行指標)は、三ヶ月連続で上昇している。UNLV(ネバダ大学ラスベガス校)のCenter for Business and Economic Research (ビジネス・経済調査センター)では、ラスベガスのビジネスリーダー100人を対象に経済予測に関して世論調査を実施しました。調査に応じた人の76%が住宅市場の回復は2010年の中旬まで期待できない、早くても2011年になるのではではないかと悲観的だ。(Las Vegas Sun ラスベガス・サン、地元紙)あまり、Economist(経済学者)や Economic Analyst (経済評論家) などの経済専門家達の予想は当たらない。
 Las Vegan (「ラスベガン」と発音。意味は「ラスベガスっ子」=地元の住人のこと)は、野球やサッカーなどスポーツの試合の結果までギャンブルの対象にするのに、「経済予測が当たるかどうか」は、ハズレに賭ければ当たるから賭けの対象にもなっていない。それほど、経済予測を当ててきた者はいないのだ...しかし、ビジネス・アドバイザーとしてラスベガスを舞台に活躍する小職、今のラスベガス経済をみるため生活に密着した指標はないのか?と探してみた。


ラスベガスの質屋
これだ、質屋だ!ラスベガスにはPawn Shop(質屋)が多い。ギャンブルで資金的にピンチに陥ったときに駆け込むギャンブラーの資金調達源。ラスベガスは世界でも有数の質屋密集都市なのだ。最近、質屋のオヤジのインタビュー記事が地元紙に掲載された。
○サ「不景気ですが、商売はどうですか?」
○オ「ゴールド(金)の調子はいいけど、ダイアモンドはだめだな、Gun(ガン、銃器)の営業は物凄くいいよ」
 アメリカの質屋では鉄砲(本物)も質に入れることができ、撃ったことの無い君でも購入できるのだ。(ちょっと日本には持って帰れないけど)不景気になると失業などの生活苦を真っ当な方法で軽減しなければならないが、生活のために罪を犯してしまう「生計型犯罪者」が増える。自己防衛のために鉄砲を所持する。ウー...
○オ「建築工具を質に入れに来る人が多いよ、ウチでは取り扱わないんだ、何故なら、大きな建設もストップしているし、誰も工具を買わないから」資金調達が滞り建設を中止しているカジノプロジェクトがたくさんある。新築住宅の建築やリノベーション(改築)も
○サ「客層は変わりましたか?」 
○オ「ギャンブルに行く人が少なくなった、ローンと高熱費を支払うのに追われている人が多いんじゃない」
 経済の読み方、予測の仕方 には色々あるが、結構、身近なところに景気のバロメーターを測る材料はあった。庶民の生活と良好に向かっている景気指標は相当なずれがありそうだ。皆さん、ラスベガスは不景気の真っ只中のようです!遊びに来てくださーい。

 しかし、ラスベガス大通の人ごみの多さ、交通の混雑、週末のナイトクラブの熱気、実感できないんだけど...「好況、不況」を実感できる消費者に基づいた予測をうまく活用していければ、経済の本当の状況が把握でき、よりタイムリーで適切な経済政策をとることができるようになるかもしれません。

金と銀の質屋の内装。結構、小奇麗である。

何故か、最近、アメリカではラスベガスの質屋がマスコミにクローズアップされていて、リアリティーテレビ番組「Pawn Stars」(パウン・スター、意味:質屋のスター野郎達)が放送された。
(7月19日 ヒストリー・テレビ局)http://www.history.com/content/pawn-stars
 そのセットとなっている質屋はラスベガスにある。店名は 「Gold & Silver Pawn」(ゴールド・アンドシルバー・パウン)
 何と日本訳は「金と銀の質屋」南ラスベガス大通713番地にある。
 早速取材に行って来た。
 いるいる、テレビで見た「質屋のスター野郎達」がカウンター越しに値踏みをしている。一見、怖そうに見えるけど面白くて気の置けないおじさんとアンちゃん達だった。金や銀のネックレスや飾り物を買いに来ている人もいる。ギャンブルするお金が欲しい、身の回りの貴金属、ギター、音響機器、などを質に入れ、ギャンブルに負けてしまい、取り返す事ができず質流れになってしまったものばかり、だからあまりたいしたモノがないのかな。それでも店内に小奇麗に陳列してある。ブランド品のような高級品は見当たらない。

金と銀の質屋のオーナー。
今回は、ラスベガスの質屋と経済関係を題材に取り入れた。
 社会見学、物見遊山、一度は後学のために観てみたいという人もいると思う。ブランド品など高級品の掘り出しものなどを期待してラスベガスの質屋を回られるのは、あまりお奨めできない面もあります。ほとんどの質屋が交通の不便なところや、歩いて行けても、ボロッチー服装で道路に座り込んでいる酔っ払いや、空を向いて何か独り言を言っているような人がいる如何わしい所に部類する地区にあるものもあり、気をつけなければなりません。どうしても訪問してみたい気持ちを制御できない方は「ラスベガスの達人」など現地のことに詳しいプロに相談することが奨められます。


Category: 仕事
Posted by: transgrp
AM 11:09