こーへーです。
今回は女の子のお一人様参加で、テンションが上がっておりました。
片道20kmの谷底への道も、ものともしない山女がいらっしゃると身構えていたら、
これまた見目麗しい女の子がやってきました。
キレイなサンダルを履いておられるので、おそるおそる
「まさかそれで谷底へ・・?」 と聞くと、
「まさか!当然アクアシューズ持って来てます!」 と安心しました。
ラスベガスから、舗装された道を3時間と未舗装の道を1時間半走り、途中インフォメーションセンターで情報収集をすると局部的に雨が降っているが行けると聞き、ヒルトップ Hill Topというトレイルヘッドに着きました。
二人で準備を済ませ、2泊3日分の着替えと、一人3Lの水分をかついで、
「さぁ、出発!!」
という時、「You cannot go down!!」ハバスパイ族が近寄って来て言いました。片手に持っているスコープで下を見てみろ、と言うので借りて見てみると・・・、ものすごい濁流が流れているのが分かりました。良く聞けば、轟音が下から聞こえて来ました。インフォメーションセンターで大丈夫だと聞いたが?と聞いてもダメだと言うのです。
せっかくここまで来たけど、命は惜しい。他の方法を聞いていると、ヘリコプターなら村まで行けるという事が分かり、交渉を始めました。
(写真:ハバスパイ族と物資積み込み中)
写真のお兄さん達に、
「物資の横でも何でも良いから乗せてくれ!」と言っても、
「Nobody ride! 」と言って聞いてくれません、今日は人間の輸送はしないと言っていました。
目の前に欲しいものがある時、人は底力が出ますね、かなり粘って待ちました。
しかし、結局ダメでした。
写真の通り、空は真っ青ないわゆる「晴天」に見えますが、局部的な大雨が一番怖いのです。その大雨が集まり、WASHという普段乾いた川の道を一気に流すのです。数時間で濁流は小さくなると言われましたが、時間的に無理でした。この日は、ゲートシティのピーチスプリングスPeach springsにて宿を取りました。
(写真:ワラパイロッジ HUALAPAI LODGE)
ここは文字通り、ワラパイ族の居留地。お酒は禁じられています。
しかし、ワラパイ族も観光客はお酒が飲みたいのを知っているのか、
「隣町でお酒買って部屋で飲むのは良いよ。」と親切に教えてくれました。
明日は早朝から出発だ!!乾杯!
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