こーへーです。ハバスパイの2日目です。
さてさて、昨日張り切って飲み過ぎましたが、早朝にロッジ出発です。見た感じ、天気は晴天。ワラパイ族のフロントでは、大丈夫という答えを頂き、1日じらされたせいで期待が膨らんでおります。
1時間半ダートロードを運転すると、ヒルトップ・トレイルヘッドに到着しました。何と!昨日とは違い何グループものハイカー達が、既に準備しているではありませんか!いつもは混んでいるな、と面倒な感覚がしたかもしれませんが、本日はとっても心強かったです。
さてさて、1人3Lの水を持ち、1泊2日分の下着や荷物を担いで、やる気も十分!出発だ!!
(写真:ハイカーとすれ違ううちのお客さん)
まずは写真の通り、急勾配の坂道をひたすら30分間降り続けます。その後、普段は乾いた川の跡WASHを16km近く歩き続けるのです。9時頃に出発しましたが、既に村から戻ってきた方々もたくさんいました。9時半でヒルトップに戻って来るという事は、6時には現地を出発しているというので、村が無事な事に安心しました。
2時間程度歩いた頃(約10km地点)から、すれ違うハイカーの言葉が変わってきました。
「Village is close!」とか「Too much flush flad yesterday!」というネガティブな言葉に変わってきて、お客さんと私は2人でとても不安な気持ちになり、疲労も増大したのを良く覚えています。
しかし、気持ちを奮い立たせて、「ここは引き返さず、とにかく村へ行く!」という強い気持ちを持って進みました。その後でした、昨日の洪水にて決壊した部分が来ました。たくさんのハバスパイ族と馬が留まっており、何かと思いましたが、ハバスパイの腕っ節の男達が大型の岩を手で積み上げ、土砂をスコップで運び、何とか人の通れる道を作り終えたところでした。
(写真:ハバスパイの腕っ節)
彼らのおかげで、私たちはなんとか村に行く事が出来ました。
まずは村へ着いたら、スプライト!!もう体が水分と糖分を欲しがっていて、村に着くやいなやグロサリーストアへ直行しました。それから、次にスパイロッジ(予約済)へ向かったのですが、誰もいません・・・。おかしいな、と思い近くのハバスパイの子供達に聞いてみると、大人皆は昼食に出かけていて、1時半まで帰って来ないというのです。ヘトヘトの上、ドロドロだったので部屋にて着替えたり休憩したい状態でしたが、ロッジ中庭のベンチにて1時間近く待ちました。
すると、大人の人がやってきて鍵を開けてくれましたが、「Lodge is closed.」というのです。予約確認書を見てもダメだ、泊まれないとの事。昨日の洪水から全てのお客さんを追い出し、リネンなども全て撤去しているとの事でした。何故か聞くと、ここも危ないからだそうです。疲れているから休むだけでも良いと言ってもダメでした。
それどころか、すぐに広場のヘリコプターに乗って帰れ!!と言われたのです。ロッジもキャンプも現在立入禁止になり、宿泊施設は全てクローズ、降りて来たお客さんは全てヒルトップへ送り返しているとの事でした。
「せっかく辛い思いをして来たのに、このまま滝を見ずして帰る訳にはいかない!」
私とお客さんは、ヘリコプターの予約を済ませ、ヘリコプターの順番が来る2時間後までに帰るつもりで滝へ向かいました。滝までの道は片道3kmの急勾配な砂地、足を取られて体力の消耗するトレイルです。でも、そんなの関係無い!とにかく必死だったのです。足首〜太股までかなりの疲労で痛みが激しい状態でした。
全くトレイルをしている人がいない事に少し異変を感じながらも、キレイな滝を夢見て頑張り、とうとうハバス滝へ到着しました。
(写真:泥のハバス滝)
「なにこれ・・・。」
ショッキングな映像でした、夢見たエメラルドブルーの滝とプールは完全に昨日の土砂によって決壊し、見るも無惨な状態でした。ガクッと膝が落ちた感覚でしたが、下まで降りて写真を撮りに行きました。こんな自然の偉大さを感じたのは初めて、この瞬間に訪れたのも何かの縁かと思い、村で買った唐揚げボックスを開けて食べようかという時でした。
「GO BACK TO VILLAGE!!!」後ろから怖いハバスパイ族のおばさんが近づいて来ました。何やらトランシーバーで、バカなアジア人が来たとかなんとか言っていました。お客さんは辛うじて写真が撮れた程度、私は唐揚げを包み直している間につまみ出されました。そして、ヘリコプターに乗って5時間かけて来た道をほんの5分で到着してしまいました。
(写真:ハバスパイ村のヘリコプター発着所)
しかし、この洪水騒動の中、よくあの滝まで辿り着いたね!とある種満足の気持ちもありました。自然に人間の都合なんて関係ないですからね。とても勉強になった2泊3日のツアーでした。
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